アダプトやオムニ360は今までのエルゴと何が違う?

アダプト(ADAPT)は、エルゴベビーの抱っこひもで2016年から発売されている新しいシリーズです。
1年経った2017年には、メッシュタイプのアダプト・クールエアも新たに追加されて販売されています。
オムニ360(OMNI360)は、アダプトに続いて2017年11月から発売された、さらに新しいシリーズです。
これらアダプトとオムニ360の共通の特徴の一つは、
エルゴベビーの従来の抱っこひもで評判が良かった、肩腰の負担の軽さ、
デザイン・ファッション性の良さの2つの大きなメリットを今までと同じように引き継いでいることです。
さらにその上で、アダプトとオムニ360がともに今までのエルゴと大きく違うのは、
ライバル製品と比較して、いままでの、エルゴの唯一の弱点とも言われていた、
新生児期の取り扱い
を大幅に改善している点となります。
私もエルゴベビーの従来の抱っこひもである、エルゴベビー ベビーキャリア オリジナルで2児を育児してきましたが、新生児期だけは
エルゴは使えないな・・・と他社の抱っこひもを使ってきました。これが解決されるとは!?驚きましたね。
エルゴベビーの抱っこひも共通の特徴

そもそも、エルゴベビーの抱っこひもはどういう特徴があったのか?と言いますと、
太い腰ベルトでがっちりと支えることで、肩腰の負担がとても軽いことです。
特に、この太い腰ベルト型の元祖というべき抱っこひもを作ったのが、このエルゴベビーなのです。
最初の赤ちゃんでママ友などから口コミを聞くことなく、買ってしまうと、とても肩腰が疲れて、こんなに抱っこひもって大変なのか?と思って
悲しくなります。
当初は海外の抱っこひもということもあり、そんなに宣伝もされていませんでした。
ただ、肩腰が重い抱っこひもを使っていて、エルゴに出会うと、驚き、感動するママパパが続出して、あっという間に口コミで広がったのがエルゴでした。
エルゴベビーは何故、そんなスゴい抱っこひもが作れたのかといえば、ハワイ在住のママのアイデアから生まれたブランドだからです。
そしてママのアイデアというだけでなく、そのままが経営者として運営しているのがエルゴなのです。
エルゴ・オリジナルと、アダプト/オムニ360の関係
ベースとなっているエルゴ・オリジナル

エルゴベビーの抱っこひもで、従来スタンダードとも言えるモデルは、エルゴベビー・オリジナルでした。
カラーバリュエーションもオリジナルモデルが最も多く、販売数もおそらく一番多いモデルだったと思います。
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エルゴベビー ベビーキャリア オリジナルの口コミ
エルゴベビー / 首すわりから
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オリジナル以外にも、前向き抱っこも可能な360キャリアや、メッシュ構造で夏場も涼しく使うことを意図したパフォーマンス・ヴェントスが
ありましたが、あくまでも派生的なモデルであって、スタンダードはオリジナルという位置付けでした。
アダプトやオムニはエルゴの新しい中心になる?
これに対して、アダプトは2016年に発売され、2017年にもクールエアというメッシュタイプも追加されました。
そして、従来の360キャリアに対応して、新たに、オムニ360が2017年11月に発売されました。

アダプト(ADAPT)だけでスタンダードとメッシュタイプの2種類も発売されていることから、オリジナルの新バージョンともいうべき位置付けに当たるかなと考えていたら
オムニ360もアダプトと共通のインサート不要という特徴で従来の360キャリアに対応して発売されたので、
いよいよ中心となるシリーズ自体が、アダプトとオムニ360を中心とする方向に動き出すのかな・・・と個人的には感じています。
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エルゴベビー アダプト(ADAPT)の口コミと人気
エルゴベビー / 新生児から
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エルゴベビー オムニ360(OMNI360)の口コミと人気
エルゴベビー / 新生児から
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すなわち、実験的な販売スタートの一面はあったかもしれませんが、エルゴベビーの抱っこひもの
新しいスタンダードモデルの位置付けを担うのが、アダプト/オムニ360シリーズとなっていくだろうというのが予想です。
新生児期もオプション
必要なし

従来のオリジナルはインサートが鬼門
今までのエルゴベビーの抱っこひもであっても、インファント・インサートと言うオプションを購入して取り付けることで、首すわり前の時期でも、使うことができました。
ただし、これが結構大変でした。実際に筆者も購入して使おうと考えた時期がありました。しかし、予想以上に、取り付けるが難しいと感じました。他にも結構同じような苦手意識を感じる評判が強かったようです。
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アダプト、オムニ360はインサートなしで使用できる
ある意味、このインファント・インサートこそが、アダプトやオムニ360登場前のエルゴの弱点と言っても良いポイントだったのではないでしょうか。
と言うわけで、アダプトでは、インファント・インサートなしで、新生児期、正確には、首すわり前(正規代理店によれば体重3.2kg、身長50.8cm以上)から使うことができるようになりました。
何がどう変わって、新生児から使えるようになったのでしょう?一緒に一つづつ、使えるようになった理由のポイントを確認していきましょう。
頭と首のサポートが新生児対応

従来のエルゴでは、腰から上、つまり頭と首の部分のサポートが、簡素な作りになっていました。
これが、アダプトやオムニ360では大きく変化しています。
アダプトやオムニ360ではカタログ写真等で上の部分で生地の模様が違い、折り返されているように見える部分が、
このヘッド&ネック・サポートと言われているものです。

これを首すわり前の赤ちゃんで使用する際には中側におることで、クッションが効いて良い感じになる仕組みです。
首がまだすわっていない、自分の頭の重さを支えることが難しい赤ちゃんに使うからこそ、首を支えて、頭の重さで首に負荷がかかる点をサポートしてくれる機能がとても大切になるというわけですね。
新生児の股が開きすぎない調整機能

赤ちゃんが小さい時には、足の長さが当然ですが短いものです。お尻から膝の関節までの長さが特に短いのが、この首すわり前の赤ちゃんの特徴とも言えるでしょう。
従来のエルゴでは、抱っこひものお尻から膝までサポートが大きめになっていたようです。
これが大きいために、今までも小さい赤ちゃんだと首すわり以降で使用している際にも、赤ちゃんの股が開きすぎることになっていると感じる人が多かったようです。
筆者も実際に2人の赤ちゃんで他社の抱っこひもに比べて、股が開くと感じていました。
これが、新しいアダプトやオムニ360では、お尻から膝の裏までのサポートの長さを、調節できるようになりました。このため、赤ちゃんが対面抱っこされている際にも、自然と膝を曲げることができやすくなることで、股が開きすぎる心配が減っているようです。
落下防止のウェストベルト

ベビーウェストベルトとは、アダプトが発売される2016年より前の2015年から、エルゴベビーが発売しているオプションまたは標準装備品の一つです。
かんたんに言うと、赤ちゃんが、抱っこひもの着脱時などに誤って落下してしまうのを防ぐためのサポーティングツールです。
ベルトの一方を赤ちゃんに取り付け、反対側を抱っこひもにセットすることで、抱っこひもから、スルッと赤ちゃんが飛び出て落下したり、着脱時にずるっと落下してしまうことを防ぎます。

エルゴベビーのオリジナルにも使用できますが、新製品のアダプトやオムニ360では、
発売時から同梱され、標準装備として販売されているケースが多いかと思います。(オリジナルも最近の物は同梱版があります)
アダプトとオムニ360の違いは?
ここで気になるのは、アダプトとオムニ360の違いです。一体何が違うのでしょうか。
オムニ360がアダプトに勝る点

今までのエルゴをよくご存知の方であれば、オムニ360が、従来の360キャリアに対応するという記載から、想像がついたかもしれません。
そうです。オムニ360では、アダプトと違って、前向き抱っこができるようになっている点が大きな違いと言えるでしょう。
従来の360キャリアが前向き抱っこができて、オリジナルができなかったのと同じような違いが、
アダプトとオムニ360の間にもあります。
逆に、アダプトがオムニ360に勝る点
では、オムニ360は値段以外のすべての点でアダプトに勝るのでしょうか?この答えは、Noです。
アダプトの使用時期は、子供の重さが20kgまでとされていますが、オムニ360は15kgまでとされているのです。
あまり大々的にブランド側では宣伝されているポイントではありませんが、スペックを見るとこの違いが明確にわかります。
このため、前向き抱っこは、それほど必要無いけど、子供が大きくなっても使いたい・・・というママさんパパさんであれば
アダプトの方がマッチするということになります。
また、2018/1月時点では言えることで、今後、変わるかもしれないこととしては、
現時点では、メッシュタイプがあるのは、アダプトのみで、オムニ360には未だメッシュタイプが無いということです。
このため、夏の暑い時の通気性を気にされるのであれば、現時点ではアダプトのメッシュタイプ(クールエア)
を選択するというのが賢い選択とも言えます。この点は、次の段落で続けて説明します。
アダプトを選ぶならクールエアがオススメ

メッシュタイプが2017夏から追加
ここまでエルゴベビーアダプトについては、2016年発売モデルから共通している特徴を説明してきました。
その後、2017年夏から、アダプトの製品ラインナップに新しく、メッシュモデルが追加されて発売されています。
名称は、エルゴベビー アダプト クールエアということで、いかにも涼しそうな商品名になっています。
これは2016年に発売されていたアダプトの背中の部分や肩ベルトの部分にポリエステル製のメッシュ素材を採用することで、
通気性を大幅に改善したモデルとなっています。
メッシュタイプは色んなメリットがある
筆者は、エルゴベビー・オリジナルという、アダプトの前のモデルで、メッシュタイプでない抱っこひもと、他社のメッシュタイプで新生児から使えるものを併用していましたが、夏は、メッシュかどうかで本当に差が出ました。
夏の抱っこでは、メッシュであっても、抱っこするママパパ側は暑いと思いますが、それが大分緩和されます。
また、素材自体がメッシュタイプの方が、劣化しにくいという印象ですし、洗濯しても乾きやすいというメリットもあるでしょう。
秋から冬にかけて、抱っこひもを買うときには、意外と忘れがちなのですが、夏は必ず来ます。。新生児期に購入したら2年間は使うと考えられますので、夏が2回、は最低限クリアすることを考えて、検討すると良いでしょう。
2つの抱っこ紐のデメリット
色々書いてきましたが、メリットばかり書きすぎているのではないか・・・。そう思われる読者の方もいらっしゃるかもしれません。
確かにデメリットがまったくないわけではないと思いますので、きちんとこの辺りも書いて行きましょう。
オムニ360のデメリット
今まで説明してきたことから、お分かりだと思いますが、
エルゴベビーのオムニ360のデメリットは、アダプト クールエアのようなメッシュタイプが未だ発売されていないことだと思います。
これは今後、メッシュタイプが新たに発売されれば解決するされることだとは思います。
ただ、現時点においては、アダプトとの違いがここにあります。
もちろん、夏場をそれほど重視しないで済むのであれば、あまり気にならない人も多いとは思います。
もともとのエルゴベビーにはメッシュタイプはありませんでし、その辺りは考え方次第でもあります。
また、オムニ360では、抱っこできる子供の重さが15kgまでとされています。ある程度持つとは思いますが、
アダプトが20kgまで対応していますので、比べると短い使用期間になるとは言えるでしょう。
アダプトのデメリット
一方で、アダプトのデメリットは、オムニと違って前向き抱っこができないことが一つです。
前向き抱っこは、景色を見せたい時には便利で楽しいものでもありますので、ここにこだわるのであれば、
アダプトは選ばないでオムニを選ぶことになるでしょう。
共通のデメリット
次にオムニ360だけではなくアダプトも共通のデメリットは何かといえば、それは、
値段が高いことでしょうか。。
新製品としてこれらのモデルが発売された反面、従来のモデルであるオリジナルなどは値下がりして販売
されているのですが、そのせいか、これらの新モデルの料金の高さが目立ってしまいます。
もちろん、お値段以上の価値があるともいえますので、ある程度ながく、使って活用できるのであれば
これらのデメリットもあまり気にならないともいえますので、あくまでも一つのポイントとして
認識していれば良いかもしれませんね。
説明書を見てみよう
アダプトの説明書
実際に抱っこ紐を買ったら、取扱説明書を読んで、装着してみると思います。ただ、意外と皆さんが気づかないのですが、
購入する前から説明書を見ることができるのですよね。
エルゴベビーのアダプトでも、説明書を公式ページから見ることができます。
こちらからご覧ください。PDFファイルが開きます→エルゴベビー アダプトの説明書
この説明書を見ていただけると、「対面抱き(クロス装着)」(p.13)、「対面抱き(パラレル装着)」(p.15)、
「腰抱き」(p.17)、「おんぶ」(p.19)が、それぞれページを割いて解説されています。
オムニ360の説明書
同じようにオムニ360についても説明書をインターネット上で確認することできます。
こちらからご覧頂けます。PDFファイルが開きます。→
エルゴベビー オムニ360の説明書
この説明書を見て頂けると、「対面抱き」(p.15,17)、「前向き抱き」(p.19,21)、「腰抱き」(p.23)、「おんぶ」(p.25)
が、それぞれページを割いて解説されています。
エルゴベビー アダプト/オムニ360の価格は?
機能以外にもアダプトの価格が買う前にはとても気になります。お高いのでしょうか。。
アダプトの価格水準は?
2018年1月現在、日本におけるエルゴベビーの正規代理店 DADWAY直販では、スタンダードのアダプトが23,760円(税込)、アダプト クールエアが27,000円(税込)のお値段で販売されていました。
オムニ360の価格水準は?
これに対して、オムニ360は同じく、正規代理店のDADWAY直販では、28,080円(税込)のお値段で販売されているようです。
オリジナルは正規店でセール対象により格安販売
これに対して、同じく正規代理店のDADWAYでは、エルゴベビー ベビーキャリア(オリジナル)は、
やはり新旧入れ替えの意図もあるのか、セール品として多くのモデルが販売されています。
2018/1現在で、期間限定のセール品では10,800円から、セール品以外では19,980円から販売されているようでした。
ある意味、皆さん同じ値段だとアダプトの方を選ぶ方が増えてくる
とういことで、従来モデルのオリジナルはお値段を安くして販売しているように見えますね。
DADWAYとアマゾン、楽天の価格
アマゾンも確認しましたが、同タイミングでほぼ同じ水準で販売していました。楽天でも現在はほぼ同じ水準の価格帯のようですね。
以前は並行輸入品として、なぜこんな安いのだろう・・・と心配するような価格のアダプトも販売されており、
巷では、偽物では?という声も上がっていたようです。
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インサートを買わなくて良いメリット
なお、オリジナルモデルでは、新生児(首すわり前)から使うには、
別売りオプションのインサートが必要です。このため、アダプトやオムニ360は、その分のお値段が高くても
折り合いがつくとも考えられます。
インサートの価格水準は、おおよそ、4千〜5千500円程度で販売されていると考えると
、新生児から使用する場合には、このインファントインサートの価格も合わせて、
価格比較をするのが良いでしょうね。
みなさんの投票をお待ちしております
ここまでエルゴベビーのアダプト(ADAPT)/オムニ360に関する記事をお読みいただきありがとうございました。
しかし、上記はあくまでもAkakomi事務局である筆者の
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