1.かつては新生児期〜首すわり前のビョルンの使い勝手が圧倒的な評判
ベビービョルンの抱っこひもといえば、新生児期〜首すわり前に縦抱っこを安心して使える!
この期間の貴重な抱っこひものイメージが強いでしょうか?
肩腰の負担の軽い抱っこひもとして、同じく海外ブランドの抱っこひもが一世を風靡したときもありました。
そのときも新生児から首すわり前の時期を埋めてくれる抱っこひもとして人気がありました。
これを書いている筆者も、何を隠そう、4年前の首すわり前の時期に日本ブランドの横抱っこタイプの次に
ベビービョルンにお世話になりました。
そのとき、便利さに感激し、
さらに、ちょうど2人目の子供でまた使っています。まさに今、首すわり前の育児で使って便利さを実感しているものです。
ですが、最近はベビービョルンがどうやら変化してきたらしい・・・という噂をキャッチし、
この新生児から首すわり前の「最強」説が変わってしまったのかどうか?検証してみることにしました。
2.そもそもベビービョルンて何?という人のために
ベビービョルンとは?
ここで、そもそもベビービョルンって何?という方のためにご説明します。ベビービョルンとは、
北欧はスウェーデンに本拠地があるベビー用品のブランドになります。
男女の育児参加が進んでいる北欧ということも
あってか、製品のデザインはシンプルで機能性がありつつスタイリッシュというママパパともに使えるデザインの
ものが多いです。
既に育児をされている方であれば、聞いたことがあると思いますが、
抱っこ紐以外にもバウンサー
が日本でもけっこう有名です。
どれもデザインがきれいでスタイリッシュでいながら、子育てをしやすいように
めいいっぱいの知恵と技術が詰め込まれているようなものがとても多いです。
ベビービョルンの抱っこ紐の元々の特長
わたし自身は4年前の1人目の子供のときからベビービョルンの抱っこ紐を使っていました。
最近の2人目の子供まで時間が空いたこともありますが、まずはそのときから続いている
(と信じたい)ベビービョルンの抱っこ紐の特長を
紹介しましょう。OneやWe登場前と考えて頂ければ良いと思います。
最新のアップデートもこの後書きます。
<主な長所〜One/We登場前>
◎新生児期(首すわり前)の赤ちゃんを縦で対面抱っこできる
○素材が高級感がありメッシュなどしっかり。劣化しにくい
○デザインがシンプルでいておしゃれ。男女ともに使える
○背当てと肩ひもがセパレートでき、赤ちゃんをそっとおける
<主な短所〜One/We登場前>
△お値段が少し高い
×首すわり以降に赤ちゃんが重くなると肩が厳しい→買い替えが前提
ざっとこんなところでしょうか。このように、明らかに新生児から首すわり前のタイミングで最強になるように
設計されているのがベビービョルンの抱っこ紐の個性でした。
そもそも、世の中に首すわり前の赤ちゃんを縦の対面で使える抱っこ紐というのはとても貴重な存在なんですね。
ごわつくインサートも必要ありませんし、抱っこ紐自体がとてもしっかり作られているので信頼感も抜群なのです。
(関連ページ)
3.ここ2、3年のOneとWeは昔のビョルンと違う!?
ですが、最近では、もともとの評判をもとに購入しようとされたママパパが、意外と大きくてかさばるんじゃないか!?
とがっかりされる方がいるようなのです。
これについて、私も、当初なぜだろう?と思ったわけです。
ですが、なるほど、調べてみると納得できるポイントもありました。
これには、おおまかにブランド全体で捉えていると、誤解が生まれる大きな落とし穴があったようです。
ちょうど国内で一気に口コミが広がって、流行に敏感なママさんパパさんが大々的に使い始めたのが
約5年前ごろかなと。。
そして、その後、ビョルンはラインナップを大きく変えたようですね。
そのせいだと筆者も考えているですが、4、5年前までに子育てして購入し、その後使い続けているママさんパパさんと、
最近購入される方の感覚が少し変わってきているようです。
もちろん、単純に、評判が悪くなってきたということではないです。あくまでも、
その使い方や得意分野が変わってきたのかな・・・というのが感覚です。
4.OneとWeは腰ベルトを強化した分、大型化したもよう
まず、最近のベビービョルンの高価格帯の抱っこひもは、
ベビーキャリアWe(2014年6月発売)と
ベビーキャリアOne(2013年2月発売)があります。OneはさらにOne+Airの上位機種が販売されていますね。
2015年9月現在、Weは1万3千円、Oneは1万6千円くらいから
販売されていることが価格比較サイトを見ると確認できます。
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ベビーキャリア Weの人気度/おすすめと注意点
ベビービョルン / 新生児から
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安い価格帯でこれですので、かなり上位機種で高級なレンジなわけですが、
この2つのモデルはともに、「大型化」しています。
以前の4、5年前の口コミに火が付いた際の高級モデルである「ベビーキャリアシナジー」はとてもコンパクトな構造で軽量だったのですが。。
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ベビーキャリア Oneの人気度/おすすめと注意点
ベビービョルン / 新生児から
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では、何が良くなったモデルチェンジだったのかというと、腰ベルトがエルゴ並みに強化されているんですね。
海外ブランド2強時代には、ベビービョルンの唯一の弱点が腰ベルトの弱さだったわけです。
この弱点を補強する戦略としてのモデルチェンジをされたのだと、推察します。
その際に、以前の高級モデルだった軽量コンパクトの「ベビーキャリアシナジー」は新規販売を中止されているようで、
完全に「One(2013年2月発売)」「
We(2014年6月発売)」に置き換えられたのですね。
これらの2つのモデルは大型ですので、軽量コンパクトとはいいがたいですね。また装着も複雑との感想が見受けられます。
5.軽量&コンパクト&カンタンなベビービョルンはもうないのか?
さて「One」「We」の大型、かさばる感を目の前に、ベビービョルンの軽量&コンパクトはどこに行ってしまったのだろう
・・・と驚くのですが、
幸いなことに、「
ミラクル」「
オリジナル」のモデルがまだありました。
2つのオールラウンダーモデルを中心に打ち出しながら、同社も、完全にコンパクト版を消し去ることに、
躊躇があったのでしょうか。。どうやら4、5年前当時の安価版だった「オリジナル」を軽量コンパクト版として、販売継続していました。
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ベビーキャリア オリジナルの口コミ
ベビービョルン / 新生児から
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そして、「シナジー」よりは新モデルですが類似点が多い「ミラクル」が陰に隠れてしまうこともあると
思うのですが継続販売されていました。
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ベビーキャリア ミラクルの口コミ
ベビービョルン / 新生児から
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これらのモデルは、軽量&コンパクト&シンプル、を以前からのベビービョルンのイメージ通り、きちんと残しています。ほっとしましたね。
これらの2つの継続モデルは、使用時期がミラクルは12kg(生後18ヶ月頃)まで、オリジナルは11kg(生後14ヶ月頃)まで
と限定されていることもあり、初めての子育てで、よく知らないと避けられてしまうのかもしれません。
やっぱり、最初は誰しも、オールラウンダーモデルに飛びつきますので。。そして、育児をしていくうちに、
その大変さと、グッズ選びの重要性を再認識して、買い直す、買い増しするという流れが非常に多いのが現実ですね。
6.新生児期〜首すわり前は、寝た赤ちゃんを、そーっとふとんにおける抱っこひもが欲しい
新生児含む首すわり前の抱っこひもにとって、さらに大事なことは、寝かしつけをしやすいということです。
抱っこひもを使った寝かしつけなんて!!とひと世代まえであれば、
怒られるかもしれませんが、現代であれば非常に現実的かつ合理的なことだと考えています。(そもそもひと世代前は、おんぶ紐しかありませんでしたが。)
最近育児を経験されている方にはよくわかると思いますが、抱っこひもを使って、
室内でも赤ちゃんを寝かしつけるという機会は結構あるものです。
そして、この負担は想像以上に大きいものです。この寝かしつけの成功率が抱っこひもの構造によって大きく変わるとAkakomiは考えています。
抱っこしていて寝てくれた赤ちゃんを、横に寝かせたら、起きてしまったので、また抱っこして・・・と続けていたら、肩腰はバリバリになってしまうことでしょう。意外と周囲は気づきにくいのかもしれませんが、厳しい現実がここにあります。
7.ミラクルとオリジナルなら、眠った子を起こさずにふとんに・・・
その点、抱っこひもの背当て部分が、肩腰ベルト部分と、セパレートできる構造なのが、
現存4モデルのうち「
ミラクル」と「
オリジナル」だけです。筆者が愛用している4年前の「シナジー」もそうでした。逆に「One」「We」はセパレートできません。
ベビービョルンの抱っこひも Akakomiへの口コミの投稿写真より
腰ベルトを強化したオールラウンダーモデルは、背当て部分を腰ベルトを一体化せざるをえなかったのかもしれません。
この点、首すわり以降の抱っこひもと、首すわり前の抱っこひもを一つの製品で実現することの難しさを物語っていると言えるでしょう。
そしてこのセパレート構造が欧州の人気ブランドだけあって、非常にしっかりと精度高く作られています。
店頭で試されると分かると思いますが、寝てしまった赤ちゃんを背当てごとベッドや布団に置く事がとても静かに簡単にできます。筆者も何度も実際にこの機能を利用してそーっとベッドに置いたことが何度あったか・・
時間のある方は公式HPから説明書を見比べて頂ければ
「眠っているお子様を起こさずに降ろす方法」が「オリジナル」説明書の3ページ目の下にあります。
また、「お子様が眠っている場合は両側のセーフティバックルを外し・・・」が「ミラクル」説明書の3ページ目の下にある一方で、「One」「We」の説明書では記載が無いのがわかるはずです。
8.ミラクルとオリジナルの違いは?
なお、ミラクルとオリジナルの違いですが、
ミラクルの方が肩腰ベルトがしっかりしている印象です。
対応可能な体重の範囲も、ミラクルは12kg(生後18ヶ月頃)までですが、
オリジナルは11kg(生後14ヶ月頃)までとスペックがなっていることからも、オリジナルの方が肩腰負担がかかりやすい構造です。
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ベビーキャリア ミラクルの口コミ
ベビービョルン / 新生児から
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見た目で既に、オリジナルはママパパの背中側のベルトが、ただバッテンになっているだけで、非常に簡素な作りなのが見てとれます。
オリジナルのこの構造だと、取り外しは良いと思いますが、首すわり前でも少し重いお子さんを長時間おぶると、肩腰負担が重くなることが想像できます。ミラクルの方がお値段の分、だいぶしっかりとした構造となっています。
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ベビーキャリア オリジナルの口コミ
ベビービョルン / 新生児から
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そのため、一番贅沢な使い方は、ミラクルを首すわり前+α(生後4、5ヶ月くらい)まで、
おおよそ体重6、7キロくらいまでに限定して使用するというのがおススメです。
スペック上は未だ未だ使える情報ですが、これくらいの時期が「最強の抱っこひも」を実感できるでしょう。
9.値段はそこそこ高いが、2人目も使えればお得かも
首すわり前だけに、ミラクルを購入するとなるとコストは凡そ1万4千円を超えますので、期間が短い割に高い買い物です。
しかし、1人目で購入する場合は2人目でも使えるとお得になります。というのも、メッシュ素材の合成繊維の場合、「へたり」が比較的少ないことが期待できるためです。
実際に筆者も1人目で購入したエルゴ(オリジナル)とベビービョルン(シナジー)ですが、エルゴは布生地のためか、へたってしまい・・・実は2人目の最近に、
再度、同じエルゴを買い直しました。。
使い方も荒かったのかもしれませんが、正直、新しい赤ちゃんに、そのまま使おうとは思えないほど劣化している状況でした。
逆に、4年半前に購入したシナジーは合成繊維のメッシュ素材が中心でしっかりした素材だったこともあってか、全くへたっていません!
高かっただけのことがあります。 まだまだ綺麗で色あせていませんし、デザインも依然として先進的ですので、2人目が生まれた現在も、現役で使用中です。結果的にお得だったわけです。
10.首すわり前専用の最強抱っこひもとして期待は、ミラクルかオリジナルへ
上記のように、ブランドの特徴はだいぶ変わってきてしまったわけですが、新生児期や首すわり前の時期の最強の抱っこひもとして期待するのであれば、
ベビービョルンの抱っこひもの中でも「One」や「We」でなく、「ミラクル」または「オリジナル」を現販売モデルではおススメします。
ポイントは、コンパクトで使いやすく、寝かせやすいかどうか?ということですね。
値段を考えれば劣化しにくい素材で2人目まで使えるかどうかもポイントでしょう。
なおメッシュタイプとそれ以外が
選べる場合は、メッシュタイプの方が劣化しずらくおすすめです。
もちろん通気性が良いことはメッシュ素材の抱っこひもとして当然備わっていると考えます。
お金が許すのであれば、新生児期から首すわり前とはいえ肩腰への配慮も考えて「ミラクル」がおススメでしょうか。
「オリジナル」を購入する場合には、
ミラクルよりもより早い時期で使用を切り上げ、首すわり以降の抱っこひもに切り替えることがおススメです。
11.買い替えるなら、首すわり以降は早めに腰ベルト型へチェンジ
使い分ける前提で、買い替え出費が必須なのであれば、切り替えは早めにしたいですね。
ベビービョルンの公式HP上は、スペックとして長めに使用時期を記載していますが、
あえて最強の抱っこひもとして利便性を期待したいのであれば、
首すわり以降、体重が重くなってきたら、スパッと切り替えるのがおススメです。
経済的に考えても、1万円後半台のオールラウンダーを一つ購入する余裕があるのであれば・・・6、7千円でオリジナルを購入し、首すわり以降に、
1万円程度の腰ベルトタイプを購入という組み合わせも十分選択肢にあがるのではないでしょうか。
さて、今回は新生児期を含む首すわり前までに絞ったテーマで抱っこひものおススメについてコメントしてきました。
じゃあ首すわり以降はどうするの?という疑問もあると思います。。そちらについては、今後、書かせて頂きたいと思います。
皆様のご意見もお聞きしながら、より良いコンテンツを提供していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。
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