はじめに
抱っこひもは、肩腰の負担を軽減するタイプが流通するようになったこともあり、
今まで以上に便利で重宝する赤ちゃんグッズになりました。利用する機会が増えた反面だとは思いますが、
抱っこひもを利用する際に、赤ちゃんが落下してしまうという悲しい事故も報道されるようになってきました。
これを機会に、抱っこひもを販売される各社が、落下防止対策に取り組まれてより良い製品が販売されることは
とても良い流れだと思います。
その一方で、ママやパパが実際に使用するうえで、どんな点で注意して利用する必要があるのか?
これを知って注意した利用をされることで、より落下防止のリスクを減らすことができるかもしれません。
このような背景をふまえ、今回は、抱っこひもを使っていて「危ない」と思う対応についてまとめてみようと思います。
1.抱っこひもを使った状態で、前かがみに下を向く!?
とても当たり前に思う方も多いと思うのですが、
抱っこひもで外出している際に、何かものを落としたり、
靴ひもを結ぶ必要が出たり・・・というときは、要注意です。
特に、急いで前かがみになり下を向く動作をしてしまうと
赤ちゃんが、抱っこひもの上部からスポッと抜けて落ちてしまう事故が報告されているようです。
こんなシチュエーションに遭遇したら、本当にその動作が
すぐに必要なのか?安全な場所で手をきちんと添えてゆっくりと
した動作で対応することができないか?きちんと考えてから対応すること大切かもしれません。
抱っこひもの種類にもよりますが、腰から上の首サポート部分があまり無いタイプで落下防止ベルトが無いタイプを利用される場合は特に注意が必要です。もちろん首サポート部分があっても、
腰から下のホールドが弱い場合、スポッと抜けてしまわないように注意されることがオススメです。
2.立ったまま、抱っこからおんぶへ切り替える!?
抱っこからおんぶへ切り替えるときは、赤ちゃんがスルッと
ヨコから落ちてしまうリスクがあるので要注意です。
誰かのサポートがあるなかで、クッション等がすぐ下にあるような
状態でゆっくりと対応するのであれば、まだましですが、
一人で外出中に立ったまま・・・となると非常にリスクが高いです。
筆者も、自宅でソファの上で、抱っこからおんぶに切り替える際に、一度「ヒヤリ」としました。
最近では「おんぶ」使用時におんぶハーネスのような機能がついている抱っこひももありますので、その場合にはリスクが軽減
されると思います。それ以外の場合には特に、ママパパの目線が後ろを見切れないこともあり、注意が必要です。
抱っこひもを過信せず、何回か上手くできているからといって
決して油断せずに、もっと安全な対応ができないのか?焦らずに
ゆっくりと考えたうえで対応することが大切です。
3.立ったまま、抱っこひもの着脱をする!?
抱っこひもを着脱する際も、なれてきたからといって
立ったまま行うのは、落下のリスクがあるので注意が必要です。
外出中に、何か赤ちゃんに変化があり、着脱をしなければならない
といったときにも、まずは安全な場所を確保して、座ってゆっくりと
対応することが大切です。
そして、イメージしやすいのは、ママからパパ、または、ママからおばあちゃんへと子供の抱っこを交代するときでしょうか。
このときには、子供を台などにおいて、抱っこひもを外して交代して、子供を乗せる・・・という一連の動作が一気に発生します。
外出中に肩腰が疲れてきたから、交代!というケースは結構多いとおもいます。疲れてきているときだけに、早く済ませたいという気持ちが先走る
こともあります。その際にはぜひ注意して対応したいものです。
なかなかそのような対応が難しいかもしれませんが、急いで
立ったまましなければならないプレッシャーや必要性と
落下のリスクの双方を、焦らずに冷静に判断することが重要です。
何よりも落下しない安全性の確保を第一に考える、落下した際の
リスクの大きさを真剣に考える、簡単ではないですが、これが必要でしょう。
4.抱っこひもをしながら、両手に荷物を持つ!?
外出して買い物をする場合に、荷物を両手にもってしまうと
赤ちゃんが予想外の動きをしたり、つまづいてしまったりしたら大変です。
赤ちゃんが飛び出してしまう動きを、手で止めることができなかったり
そもそも自分が赤ちゃんを抱いたまま転んでしまったら・・・
考えてみるとゾッとしますね。
そうはいっても、買い物をたくさんするので、両手にもたざるを得ない・・・
そのような大変な状況も世の中にはたくさんあるかもしれません。しかし、あくまでも「赤ちゃんや子供の安全のため」と考えれば、そうは言っていられませんね。
たとえば、ベビーカーを使う(ベビーカーの下かごに買い物は 入れられる)など、他に代替手段が本当に無いのか?考えてみることも大切です。
ベビーカーを持っていくかどうかは外出前に安全性も含めて考えておきたいポイントですね。パパやご家族のご理解をいただくことももちろん大切ですね。
最後に
いくつか、抱っこひもから赤ちゃんが落下してしまうリスクについて書いてきました。みなさん、思い当たるケースはあったでしょうか。
やはり、育児は思っている以上に忙しくバタバタするものですので、あらゆることを注意することは簡単ではないと思います。
なるべく安全対策が整った抱っこひもを選ぶように考えながらも、実際に使うときに、特に注意しなければならないシチュエーションを
頭に入れ、重点的に注意していけるとよいかもしれませんね。
筆者も、一度「ヒヤリ」とすると、次からは同じ動作をするときにすごく気をつけるようになったのですが、最初はそんなことも分からないものです。
油断せず、注意しつつも便利に使っていきたいですね。
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