1)比較の前提
抱っこひもとしては、エルゴが圧倒的に知名度が高いですが、最近ではいろいろ新しい抱っこひもも販売されてきています。これだけ種類が多く、見た目も似てくると選ぶ側のママやパパにとってはかなり迷われるのではないでしょうか。

そんな観点から、今回は、エルゴとバディバディ(BuddyBuddy)の抱っこ紐を比較したいと思います。
こちらは最近雑誌とコラボして発表されて話題の新製品「
バディバディ アーバンファン」を対象に比較をしたいと思います。
筆者自身、エルゴを現在生後半年の赤ちゃんに利用中でバディバディの新製品を見て、少し気になっているという前提もあります。
2)まず見た目を比較
まずはファーストインプレッションということで、見た目から比較していきたいと思います。やはりどんなに機能性があっても、平日メインで使われることが多いママにとっては、デザイン性がありスタイリッシュで外出時にも楽しい気分になれることが大切なのではないでしょうか。
特に、最近では腰ベルト型の抱っこひもの機能面での平均レベルが上がって来ているとも思いますので、そうなると、どれだけファッション性があるか?の優先順位もあがってくるかもしれませんね。
エルゴでは沢山のカラーラインナップ
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ファッショナブルなエルゴ:エルゴベビー正規店dadwayより
この点、エルゴではみなさまご存知のとおり、沢山のカラー・ラインナップがあり、デザイナーとのコラボによるモデルも複数用意されています。数多くのファッション性の高いモデルがありますので、選ぶときに、自分の好きなモデルを選ぶことができるのではないでしょうか。
バディバディもデザイン力アップ
これに対して、バディバディの抱っこひもですが、今回大きな改善がされたのではないかと思います。いままでは機能性重視で、値段が安いため、デザイン性はそれほど・・・という印象でしたが、今回、雑誌ママガールとのコラボで新発売されたアーバンファンは、色の選択肢こそ少ないものの、スタイルや印象がだいぶおしゃれになった気がしました。
バディバディ(BuddyBuddy)アーバンファン
実際に雑誌「ママガール」でも2015年の8月と11月に2号連続で特集がされており、女性モデルの方がおしゃれに着こなしつつも、バディバディの抱っこひもをファッションの一部として自然に使いこなすイメージが撮影されていました。
デザインやファッション性は僅差
こう考えると、エルゴの方が選択肢の多さからも総合的なファッション性の高いモデルの数で上回っているとは思いますが、だいぶ近づいてきたかなというのが感想です。まだ街で使われている方が少ないバディバディの位置づけを考えれば、人と違うというファッション性の面では3色しか選択肢がなくても十分エルゴと個性面で戦えると思いますね。
3)新生児の対応
つぎに新生児期から首すわりまでの間に、どんな使い方ができるか比較します。
最初に赤ちゃんが生まれてまず使うのがこのタイミングですので、一番最初の入り口ですね。また、首すわり以降の抱っこの使い方については各社の腰ベルト型抱っこひもが結構似て来ているのが現状ですので、特に違いがでやすいのがこのタイミングの使い勝手かと思います。
エルゴ(ADAPT以外)/オムニ360はインサートで縦抱き
エルゴでは、ADAPT(アダプト)/オムニ360と言う製品では異なるのですが、それ以外のオリジナルなどでは、このタイミングでインファント・インサートと呼ばれる新生児用パッドを別売りですが購入して使用することで抱っこすることになります。
インサート利用で縦の対面抱っこは可能になりますが、インサートの使い勝手について評価が分かれているというのが注意点ですね。
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バディバディは横抱き
この点、バディバディではどうでしょうか。
(購入したアーバンファン箱の横抱っこの説明より)
アーバンファンでは、新生児(生後10日頃以降)から首すわりまでの間は横抱っこによる対応となるようです。前作のバディバディ サイドプラスと同様に横抱きで、かつ、セーフティボードが背当て部分に使用されており赤ちゃんの体をサポートする構造となっています。
すでに口コミ等を見て悩まれている方も多いかもしれませんが、この時期に縦抱っこするか横抱っこするか?についてはとても意見が分かれることが多いです。
それぞれのメリットで一長一短
縦抱っこのメリットとしては、赤ちゃんを抱っこした状態で両手をつかいやすいことです。首すわり前の時期なので状態によって手を添える必要は最低限あるかと思いますが、それでも、まだ手があきやすいということです。
逆に横抱っこは逆に抱っこをした状態で左右のバランスを気にするため、両手を使うことが難しくなりますが、赤ちゃんをベッドのように寝かせている安心感があるというメリットがあります。実際にアーバンファンを使われた方で横抱っこの際にバランスを崩しやすいという声もあるようでしたね。
首すわり前の時期といっても約3か月くらいありますので、生まれたて(10日以降)は横抱っこができればよくて、生後1か月くらいから首すわり前までの間は新生児用の縦抱っこをできるのが本当は一番よいのかもしれませんね。
4)おんぶ時の安全性
(購入したアーバンファン箱のおんぶの説明より)
次に、こんどは赤ちゃんが大きくなって首すわりまたは腰すわり以降のおんぶ利用の使い勝手について比較します。
エルゴは最近ハーネス機能が加わった
エルゴでハーネス的役割のベビーウエストベルト
まずエルゴですが、こちらは腰すわりより後のタイミングでのおんぶ利用となります。大きなポイントとして、おんぶ利用時に落下を防止するハーネスがないことがよくエルゴの弱点として取り上げられていました。が、この点については最近変化がありました。
エルゴから正式にベビーウエストベルトが日本限定で発売開始されました。まさに最近2015/11、一部は12月からの発売です。これが新規発売分については標準装備され、落下防止のハーネスのような役割を果たせることになりました。いままで購入済みの方もオプションとして購入して取り付けられるようです。改善されましたね。
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バディバディはもともとハーネス機能あり
バディバディのセーフティサポート構造
次にバディバディですが、こちらも標準装備で、落下防止のハーネスにあたる「セーフティサポート」という機能が用意されています。これによって抱っこひもと赤ちゃんをしっかりと挟み込むことができますので、もしもの時のサポートになるという役割です。
比較すると、以前であればエルゴの負けとなっていた部分なのですが、ほぼ同じ機能を持つように変更されてきており、勝敗はつけずらい状況になってしまいました。ただし、取り付けやすさについては少々違いがあるかもしれません。
取り付けやすさは少し違いがある
バディバディですと、セーフティサポートの安全性が高い反面なのでしょうが、抱っこのときも使わなければならない構造となっているようです。このため立ったままの抱っこがしにくいという声もあるようですね。一方で、エルゴでは取り外しが可能なウエストベルトですし、抱っこのときには取り付け時も抱っこしてからコネクタでつなぐという使用法が公式HPでも示されているようでした。
ただしエルゴのウエストベルトは大分シンプルな構造にも見えますので、利用するママの好みにもよってわかれ、安全性か取り付けやすさか一長一短かなとも感じるところですね。
5)股の開き具合など
そして、これもよくママの不安にもなるポイントですが、抱っこひも装着時に赤ちゃんの股が開きすぎる状態にならないか?というチェックポイントです。これについては欧米ブランドと日本ブランドという違いもあるのでしょうか。赤ちゃんの体格の違いなのか、日本では特に、股の開き具合が欧米ブランド抱っこひもだと気になるという声を聞きます。
エルゴ(Adapt以外)は股幅がひろめ
エルゴについてみてみましょう。エルゴはADAPT発売前までは、股の開き具合はすこし広めになっていました。
理由は定かでないのですが、もともとハワイで生まれたブランドで海外市場を相手にしていたせいか、股の開き具合が広めだったわけです。
バディバディは股幅が日本仕様
これに対してバディバディではどうでしょう。これについて、新製品のアーバンファンでは、日本の赤ちゃんにちょうどよい、海外ブランドより狭めの股幅になっているようです。この点は、日本の消費者向けにフォーカスしてデザインされていることからもなるほどなとは思うところです。
エルゴADAPT/オムニ360は股幅調節に
(バディバディのアーバンファン販売より後にエルゴでも対抗するためかADAPT(アダプト)/オムニ360という狭目の股幅に出来る製品が発売されるようになりました)
6)値段の安さ
最後に購入する際の価格の比較となります。いままでの機能やデザインを比較してきたうえで、それで結局いくらなのか?という最終ポイントになります。
エルゴは正規1万5千円程度から
この点、エルゴでは、正規代理店保証付きでおおよそ1万5千円程度からの販売となるようです。2015/12現在、エルゴの正規代理店ダッドウェイでカラーによりますが15,000〜16,000円程度、18,000〜20,000円程度のレンジが多いようです。
カラーによっては10,800円のものもあるようでした。趣味が合えばお得ですね。
エルゴベビーオリジナル(正規代理店)
ただし、エルゴについては偽造品も多いため一旦上記の価格を示しましたが、価格比較サイトを見ますと最安では8,500円程度で販売されているところもあるようでした。
このあたりは偽物をつかむリスクをとるか安心の正規代理店から購入するかの判断になると思います。
バディバディは1万円程度から
これに対してバディバディでは、新製品のアーバンファンがだいたい1万円程度で販売されているようです。
以前のデザインが素朴なサイドプラスだと6千円程度で販売されているので、それよりはデザイン等が向上した分、値段が上がっています。ですがそれでもまだまだ海外ブランドと比較するとお求めやすいお値段ですね。
比べてみると、正規品ではまだまだエルゴの方がお高いですね。正規代理店以外の並行輸入品ですと8,500円程度でもエルゴを買えるようですので、それと比べるとバディバディの方が高くなるという逆転現象が起きてしまうのですが。。この点はなんともいえませんね。
7)まとめ
今回はエルゴとバディバディの代表的な抱っこひもをイメージしながら比較をしてきました。
(購入したアーバンファン箱のイメージより)
いかがだったでしょうか。他にも私はこんな点を発見したというかたがいらっしゃいましたらぜひ口コミを投稿して頂ければと思います。記事もできるかぎり更新していきたいと思いますので。
総合的に考えると、バディバディのアーバンファンもエルゴと比較する有力な選択肢になってきたなというのが感想です。機能面だけみても、日本の赤ちゃんの体型にあわせた股の幅という点を取ると、バディバディを買うという選択があると思います。
あとは、やはり値段の面が大きいのではないでしょうか。
機能やデザイン面の総合評価が僅差になってきた分、値段が1万5千円程度と1万円で5千円くらい違う・・・
という点はけっこう大きいと思います。
これが最後の決め手となって、バディバディのアーバンファンを買われるかたも結構でそうですね!
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